Myマイクを持てますか?第2段!
さて、前回は心がけと言いますか、持つ為に知っておくべき知識的な事を書きましたが、マイクの仕組みや技術的な事などは各メーカーのホームページ等に丁寧に書かれていたりするので、詳しく知りたいよって方はそちらを参考にしてください。また、 Ⓡmicrophone officeでも定期的に技術的な勉強会を行なっていこうと思っていますので、改めてサイトにて発表します。
今回は Ⓡmicrophone officeにあるマイクを幾つか紹介してみます。当店ではハンドヘルドマイクも、コンデンサー型のマイクを揃えています。
コンデンサーマイクの特徴は、音域のレンジが広く、クリアで抜けの良いサウンドと、繊細な表現力いう事になるでしょうか。
様々なメーカーから製品が出ていますが、勿論それぞれに音の個性も違います。
それでは、順に紹介していきましょう!!
最初に紹介するマイクはshureのKSM9です。shureのコンデンサーマイクと言えばbeta87が定番ですが、KSM9は同社のフラッグシップモデルになる製品です。shureらしい安定感のある音質と、シャープなデザインが男女問わずオススめできます。マイクを持った時のガサガサというハンドリングノイズもとても少なく、流石のshureと言った所で、持つだけで何故だか使い慣れた安心感があります。 カーディオイドとスーパーカーディオイド、シーンによって指向性を切り替えられるのも便利で、ワイヤレスタイプはグラミーショーや世界中の色々なアーティストに使われているモデルです。ダイナミックマイクの場合SM58を基準にするように、コンデンサーはKSM9を基準に他のマイクを試していくと良いかおしれません
次にNeumann KMS104、105です。かのスタジオマイクの定番、ノイマンのライブ用マイクです。大きさは比較的小振で女性の手にもピッタリ収まる大きさです。サウンドはふくよかで表現力豊か、KING of MICノイマンの風格が漂ってきます。104と105で指向性が違い、104には更に女性ボーカル用にチューンナップされた104plusと言うモデルも有ります。カラーも2色選べて選択肢が多いのも良いですね。ジャック・ジョンソンやノラ・ジョーンズが使っているのを見た事があるので、アコースティックなセッションとは相性が良いでしょう。当店にはスーパーカーディオイドの105NIが置いてあります。
KSMとKMSややこしいですね~~。
続いてDPA。ポップ・ロックミュージシャンの方々には余りなじみの無いメーカーかもしれませんが、クラシックや音響測定の世界では、確固たる信頼地位を築いているメーカーです。小型のクリップマイク等も有名で、近年は4099という色々な楽器に取り付けるマイクがミュージシャンにも人気のモデルのようです。ブランドイメージとしては癖の無いフラットな音質ということがあるのですが、ハンドマイクのD:factⅡもそのイメージ通りハイファイでフラット、とてもクリアな音質のマイクです。グリルボールの部分が少し大きめのマイクですが、音はとても繊細、シンガーが目の前で歌っているようなリアリティーが有ります。
結構な割合でPAエンジニアさんはDPAのマイクが大好きです(ウソ付いてたらごめんなさい)
スティングや、スティービーワンダー等の超大御所のツアーにも採用されているようです。
最後にEarthworks。こちらも測定マイクが有名なドイツのブランド、先のDPAと並んでナチュラルな音質でとても評価の高いメーカーです。耳に聴こえない周波数まで延びるフラットな特性と音質が特徴で、同社のピアノマイクはものすごいリアルで高音質。演奏者がイスに座って弾いている音そのままの音がPAから出て来てビックリしたことがあります。SR40Vハンドマイクも40KHZまでフラット、全く癖のない特性とレスポンスの良さが売りのマイクです。特性はフラットですが、力強く、明瞭度のある音質がロックやポップスなど大音量の場でも埋もずに高解像度で、ガツんと抜けてくれそうなパワフルさがあります。今回紹介した中では重めで、ゴツゴツした形のマイクなので少しだけタフな手首が必要かもしれません。
ジェームズテイラーからガービッジやザ・キラーズといったロックバンドにも採用されている事から、過酷な状況でも壊れない頑丈さも持ち合わせていそうです。
さて、皆さんご存知のAudio-technicaやAKGと言ったメーカーは出てきませんでしたが、当店のマイクは、折角ならちょっと簡単には手の届かない価格帯のマイク達をデモできるようにと、品揃えを考え取り揃えています。
上位機種の音を知る事で、もし同じ物は買えなくてもその後の皆さんのマイク選びの参考の一つになると思います。
勿論値段が全てではありませんので、最も自分に合ったマイクを見つける事が大切ですね。
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